福岡の高校の悪しき風習「朝課外」の必要性とは?高校時代に感じたデメリットとメリット!
福岡県の高校生の皆さん、または高校生だった皆さん、
もしくは高校生をお子さんに持つお父さんお母さん、
「朝課外」って必要だと思いますか?
福岡(九州)の高校生ならお馴染みの「朝課外」ですが、他見の方々は「ナニソレ?」って思うのでしょう・・・(朝課外ナニソレ?な他県の高校生になりたかった)
朝課外(あさかがい)とは、主に九州地方(特に福岡県)の高等学校における早朝の課外授業のことである。公立/私立問わず大半の高校で実施されており、1時間目、1時限目の授業に先立って行われることから、高校によっては「0時間目」、「0時限目」などと称すこともある。
朝課外は、出席の点数には入らないのですが、自習時間でもなく、ふっつーに通常授業と変わらずに教科書の内容ガンガン進んでいくので敢えて朝課外だけ行きません!という訳にもいきませんでした・・・
私が高校卒業したのが5年前なので今はどうか分かりませんが
私の通っていた高校では朝7時40分から朝課外が始まっていました。
私はいつもギリギリに学校に到着していましたが、家が遠かったので朝の6時20分に家をでないと間に合わない。
自称進学校の高校だったので宿題・予習の量も半端なく、家に帰ってご飯食べてお風呂食べて課題をこなして・・・ってすると余裕で夜の0時になってしまう訳ですよ。
そんな朝課外ですが、私が現役高校時代に感じたデメリットを4つ、そして唯一のメリットを挙げてみます。
「朝課外」デメリット①圧倒的睡眠不足
私は寝ないとダメなタイプなので睡眠時間6時間は死守していましたが、それでも学校の授業中は毎日居眠りしていました。(先生に怒られることもしばしば)
特に午後一番の授業はずっと起きてた日なんて無いんじゃないかな・・・
私は部活もゆるいのに入っていましたし(週に1回の活動)、塾も行っていなかったので、睡眠時間6時間は捻出できておりましたが、
部活も塾もやっている人は睡眠時間毎日4時間!っていうクラスメイトが多かったです。
私はロングスリーパーなので4時間睡眠が一日あっただけでもしんどいのに!!すごい!!同じ人間とは思えない!!って感じでした。
先生も遠方から来ている人が多かったので、部活の顧問をやってる先生は一体毎日何時間睡眠なんだろう・・・とゾッとします。
福岡県で高校の先生をする人はショートスリーパーじゃないと務まらなさそう。
福岡県の明善高校が15分間のお昼寝タイムを導入し、
「成績が上がった!」「部活中の怪我が減った!」等と良い効果ばかりみたいです。
そんなに良い効果あると分かっているなら、いっそ福岡県全部の高校で朝課外無くした方がメリットばかりなのでは?と思う。
お昼寝タイム15分で効果上がるなら45分~50分の朝課外分寝かせてくれ!!!
「朝課外」のデメリット②睡眠不足によってせっかく勉強したのに定着しない
①に関連するのですが、睡眠不足だと勉強内容って脳に定着しませんよね。
「勉強した後しっかり寝ないと記憶が定着しない!」ということは私が高校生の時から散々言われていたのですが、朝課外はまさにその理論を阻む要因でした。
脳科学的にいえば、前日学んだことを記憶に定着させるためには、最低でも6時間の睡眠時間が必要といわれています。もし健康を考えるのなら、睡眠時間は7時間はほしいところです。とくに、大学受験を目指している受験生は、成長期にあります。この時期に寝不足状態が慢性的につづくと、成長ホルモンの分泌量が低下し、身長などの体の成長がストップしてしまう危険もあります。ですから若い人はとくに、睡眠時間を削ってまで、夜中に試験勉強をするという考えは改めていきましょう。
で、ですよね~~~~って頷きマシーンになることしかできない。
だって私高校卒業して5年経ちますが、大学受験で勉強した世界史の内容よりも、
高校受験で勉強した日本史の内容の方が鮮明に覚えているもの!!中学生の時は7時間は寝てたもの!!
ただ、福岡の自称進学校に蔓延している「勉強は質より量」という考え方だと、
記憶の定着は二の次なんだろうなと思います。
毎日学校で生活の記録(勉強時間や睡眠時間を書くグラフ)を提出しなければならなかったのだけれど、空き時間があったり睡眠時間が多かったりすると「ここの時間もう少し勉強できるよね?」としかコメントを書かれなかった思い出。
睡眠時間を減らして、勉強時間が長い生徒が先生から褒められるっていう傾向があったけど、他県でもそうなのかな?
「朝課外」のデメリット③家族(主に母親)に迷惑をかける
私が朝6時20分には出発しなければならないので、母は5時30分には起きて弁当を作ってくれました・・・
しかも母は朝課外のない県外で育ったので「はぁ?朝課外の意味がわからん!」と何度も小言を言われました・・・
そして私が高2の頃から母は働き始めたので、「弁当のために起きるの無理!」ってなって毎日弁当代で500円をくれました。
私も社会人になって思ったけど、残業から帰ってきて、朝5時半に起きて弁当作るのなんて無理!!って思います。
しかも九州は日の出が遅いので、出発する時間は夏以外ほぼ真っ暗。
高校周辺に不審者が多いのもあって、心配性の母は
「こんな暗い中、娘が一人で学校まで行くなんて…」といつも不安げでした。
福岡県は住みやすいし大好きだけれど、高校で朝課外あるのなら、子供も毎日寝不足で私も寝不足になりそうだし、子育ては別の県でしたいなぁ~~って考えてます…
「朝課外」のデメリット④他県の友達からドン引きされる
受験を乗り越えて、大学生になると、他県の友達がたくさんできると思います。
特に大学1年の頃なんかは大学受験の話で盛り上がることでしょう。
そうすると
「朝課外ってなに?」「そんなのうちの県ではなかったけど?」「え?やる意味ある?」「福岡の高校生はそこまでしないと大学受からないの?」
と色々ドン引きされます。
同じレベルの学力で同じ大学に入学したわけですから、
(自分は朝課外に頼らずともこの大学受かったけど・・・?)
みたいな顔されます。
他県の人は朝課外が無い分、睡眠時間に充てたり自分の苦手教科の対策等で自分の勉強ができて羨ましかったです。
他県の高校生の、朝の時間の使い方を知った現段階で高校の頃の自分に会えるのなら
「朝課外サボりなよ!!私は寝た方が勉強できるよ!」って言うことでしょう。
逆に「朝課外」のメリット
無し
と言いたいところですが、社会人1年目の最近「おおっ」と思ったことがあります。
「朝課外」のメリット ブラック企業に就職した際の忍耐力がつく
これメリットって言っていいのか分からないんですけどね。笑
大学の友人が就職した企業がブラック企業感満載のところでした。
- 就活時の説明会では始業開始時刻がが朝9時からと説明
- しかし内定後の説明では朝7時半には皆出社して、オフィスの清掃やメールチェック等の業務を行うという暗黙の了解がある(なお7時半~9時の間はお給料でない)
というところで、思わず(ブラック企業やん…)と思いながら
「朝早いの大変だね」と言ったら
「ん~まぁ高校の時と変わんないし!」
と言われて目から鱗でした。
なんというポジティブシンキング!!
朝課外への怒りを書き綴ってしまいましたが、私が知らないだけ(もしくは情報をシャットアウトしているだけ)で本当は良いこともあるのでしょう。
非行防止とか・・・?
「こんなに朝課外の批判ばかり言うなら福岡から出ていけ~」と言われそうですが
同じ思いをしている高校生もたくさんいるんじゃないかなって思って書いてみました。